妖怪ロード

大歩危観光遊覧船乗り場のすぐ隣になる藤川谷。ここは妖怪話が沢山残っており、現在は妖怪ロードとして整理されています。
遠い昔のことではありません。現在初老位の地元の人は皆こどもの頃、妖怪話を聞かされて育っていますし、実際に妖怪と遊んだことがあるという高齢の方はご存命です。
「そんな子供だましな」と思うなかれ。「なぜこの地にそんなにたくさんの妖怪話が残っているのだろう?」と思ってみてください。妖怪ロードを散策すると色々なことが分かってくると思います。
そもそも日本にはなぜ妖怪話があるのか?それをなぜ子供に聞かせるのか?地すべり、崩落、洪水、様々な危険と隣り合わせたこの地を散策して、その謎解きに挑戦するのもよいかと思います。
そうすると、下の写真にあるきれいな淵(赤子淵)があなたをゴールでお待ちしていることでしょう。

【注意】
・少し嘘を書いています。ゴールは赤子淵ではなく、児啼爺辺りでしょうか?
・妖怪ロードは日陰が多く、気温の低そうな日は寒さ対策が必要です。また夏はマムシにご用心。
【基本情報】
・この地域の妖怪については下記サイトで概要が記載されています。
【情報更新】おとろしや!たくさんの妖怪伝説の残る徳島県三好市山城町 | まるごと三好観光ポータルメディア (miyoshi-city.jp)
・この地域は水木しげる氏から児啼爺発祥の地ならびに怪遺産として認定されています(2019年)。
怪遺産認定の妖怪の里 | 山城大歩危妖怪村’s Ownd (localinfo.jp)
・また名勝地として国の登録記念物にも登録されています。
国指定文化財等データベース
【詳細情報】
・この辺りにはなぜたくさんの妖怪伝説が残っているか?理由を知りたい方はこちら
そば打ち体験

山間部での暮らしは厳しいもの。特に女性は昔、寝る時間もないほど仕事がたくさんあったそうです。
朝早く起きて食事の支度。昼は農作業。夜はまた食事の支度と片付け。その後は石臼を回して明日以降の食材の準備をしていたそうです。
疲れ切った身体で夜遅くまで働くのは大変苦痛。特に睡魔との戦いが大きな課題だったようです。
そこで唄われたのが粉引き節。姑への不満、恋の思い、風景描写など、思い思いに色々な歌詞が生まれました。節回しも家によって微妙に違っていたそうです。
そのような祖谷の原型を体験できるのが「都築商店」です。「祖谷そばと言えば麗子さん」と呼ばれるほどのそば打ち名人ですし、民謡の歌い手でもあります。ソバと粉引き節、その両方への造詣が深い方です。そば打ちをしながら是非色々聞いてみましょう。
とは言え大変忙しい都築さん。テキパキとソバの打ち方だけ教えてくれるかも知れません。
そこは皆さんの腕の見せ所。様子を見ながら上手に話しかけ、是非祖谷の原風景までたどり着くような深い話を引き出してみてください。
【基本情報】
・都築商店の予約は下記から行えます
祖谷めんめ塾|古式そば かずら工芸 体験 都築麗子 祖谷自慢そば 古式そば打ち体験塾物語 (tsuzuki-syoten.com)
・都築商店から車で10分ほど剣山方向に走ったところ。そば道場でもソバ打ち体験ができると思います。電話:0883-88-2577。