落合集落は”重要伝統的保存地区”の一つに指定されており、このほど20周年を迎えます。そして来たる11月1日、20周年を記念してイベントが開催されます(詳細はこちら)。
その際、落合集落のウォーキングガイドも開催されますので、本日はどんな感じか、その概略を紹介したいと思います。
実は私もそのガイド役の一人なのですが、まだどういうコースを回るのか聞かされておりません。なので、ここでは一般例の紹介となります。
また、書きだすとキリがありませんし、当日の楽しみも減ってしまいます。 なので、ここでは触りだけの紹介となります。

落合集落から見た対岸の山です。祖谷川の源流近くの”三嶺”という山から、高知県との県境である”京柱峠”まで見渡すことができます。
距離にして20km強。 そこは江戸時代以前、土佐への街道として使われていた稜線(詳細はこちら)。 悲喜こもごも、様々なドラマがあったことでしょう。

落合集落からは隣の集落もよく見えます。 手前が栗枝渡集落、奥が大枝集落です。 栗枝渡集落は安徳天皇伝説の地(詳細はこちら)、大枝集落は平家伝説や武家屋敷が残るところ(詳細はこちらまたはこちら)です。
落合集落も含め、南向きの日当たりのよいこの辺り一帯は、要人が住んだ歴史ある集落として点在しています。

落合集落には古民家も9棟散らばって存在します。 茅葺屋根の家は日本人にはサラッと流されがちですが、その土地ごとに生活に根差した特徴があります。 詳細を知ると結構面白いのになぁといつも思っています。

落合集落の代表的な風景です。 ただ残念ながら11月1日はまだコエグロはありません。 11月に入ってから作るそうです。

その代わりと言ってはなんですが、ススキのある風景が見られます。 これはこれでいい感じです。

地すべり跡に形作された落合集落。 落ちて来た大きい石は家の石垣に、中くらいの石は畑の石垣に用いられました。 そんな成立ちの様子が垣間見られる場所もあります。

集落内には古い墓もちらほら。 みな西を見て佇むお墓。 この光景に外国人はいつも興味津々です。

集落の真ん中辺りには神社もあります。 祖谷の中でも伝統ある神社の一つです。 鬱蒼とした古木の中の静寂をお楽しみください。

この集落を統治したお代官さんの家です。 中が見学できます。
祖谷の古民家の一般的な特徴に加え、囲炉裏のくんぜ、車付きの櫃、隠し金庫、芋ツボなど、この住宅ならではの見どころもたくさんあります。
以上です。
これを見て、行ってみたいと思われた方、是非こちらからお申し込みを。 締め切りは10月21日(火)です。
ちなみに、当日は東祖谷マルシェや福祉祭りも同時開催されます。祖谷の特産も買えます。会場は重伝建指定20周年イベントの講演会が行われるところで、落合集落散策ガイドのスタート/ゴール地点でもあります。


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