ピアノの森と東祖谷ジャーニーラン2025

東祖谷ジャーニーラン/かかしの里 恒例イベント
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私は小さい頃から漫画本が大好き。 一時は漫画家になりたいとさえ思っていました。

大人になってからも漫画好きは止まりません。 ビッグコミックやモーニングと言った青年漫画誌を愛読し、単身赴任時代は一人漫画を読みながら食事をするのが至福の時間でもありました。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

しかし私が子供の頃、漫画は大人から敵視されていました。 「漫画など読んでるとアホになる」。 学校の先生からはいつもそう言われていました。

ある時「漫画を読んで何か役に立ったことがある人は手を挙げてみなさい」と言われ、私は一人手を挙げました。 そして先生を落胆させました(私は学級委員長だった)。

空気が読めなかった訳ではありません。 漫画がさげすまれることが許せなかったのです。 それくらい漫画愛に溢れていました。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

なぜそんなに漫画が好きか? 現実離れした破天荒なところが好きなのだと思います。 実際、持ってる漫画本もそんなものばかりです。

だから多分、漫画が好きと言うよりも、破天荒な人や話が好きなのだと思います。

そしてそれが毎年東祖谷で開催されるジャーニーランを心待ちにしている理由かも知れません。 ウルトラマラソンにも挑戦しているこの人たち、笑けるほど破天荒です。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

なぜならこの人たちには昼も夜もありません。 寝ないで走ります。 どうしても寝たい時は道端です。 雨が降ってても気にしません。 カッパ(レインコート)で寝ます。 仮眠をとったらまたすぐ走ります。 夜が明けてなくても関係ありません。 頭にヘッドライトをつけて走ります。

ご飯もゆっくり食べません。 短い休憩時間にかき込みます。 もしくは走りながら食べます。 でもビールは飲みます。 それで200km、300km、普通に走ります。 1000km以上に及ぶこともあります。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

ただし東祖谷ジャーニーランは少し違います。 今年も来ていただけました!

そこでは100km近くを走りますが、途中、地元の人たちと交流しながら進みます。 その概要は”東祖谷ジャーニーRun(その4:2025年おてつ旅)”で予告した通りです。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

辛いことは心を強くし、楽しいことは心を豊かにする。

私の愛読書だった”ピアノの森”という漫画本に出て来る言葉です。 ジャーニーランに参加されている人たちを見て思い出しました。

まずこの方々の心ははがねのように強いです。

何100kmも走り、荒天にもい、夜を彷徨さまよい、意識朦朧もうろうになっても体を動かし続ける。 しかしその程度のことは限界ではない。 限界はもっと先にある。 そう信じて疑っていない様子です。 だから話を聞いているだけで面白い。 ぶっ飛んでいます。

たぶん何度も何度も限界に挑戦し、それを克服してきたのでしょう。 そんな経験に裏打ちされたた揺るぎない信念のようなものを感じます。 私にはの心に映ります。

なので、誰もが寝静まってる未明に標高1,100mの峠に挑戦させられようと、酒を飲んだ直後に標高800mの林道まで登らせられようと、いつ着くか分からない真っ暗な祖谷の夜道を宿に向かせられようと、全く意に介しません。 それどころか終始ニコニコ楽しそうです。 難コースの設計し甲斐がありません。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

鋼の心を身に着けると後は楽しみだけが残るのでしょうか? ランナー達はどこに行っても楽しそう。 ”楽しいことは心を豊かにする”。 辛いことを克服したこの方たちは、後は豊かになる一方なのかも知れません。

そしてそれは地元の人たちも同様です。 すっかり賑わいが無くなった山村集落。 華やかな衣装で走ってもらえるだけでも歓迎です。

それが交流もでき、喜んでもらえ、時には感激もしてもらえます。 私たちにとっての日常が彼らにとっては驚き。 肯定されたような、受け入れられたような、何とも言えない喜びで地元の人たちもノリノリです。

かくして、ランナーが来てくれるのを心待ちにする地元民。 地元民が待っているのを楽しみに走るランナー。 見も知らず、出会ったこともなかった人たちがいきなりラブラブ状態に陥ります。  何やら最高のイベントの育ちつつある感じがします。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

そしてそんなオーラに引き寄せられたか? 以前紹介した市長がたまたまゴール会場に現れ、最後はみんなで大会の成功を喜びあいました!

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

という感じの東祖谷ジャーニーラン。 来年もまた10月に開催予定です。 ご興味のある方は是非ご参加ください。 詳細が決まったらこちらでもアナウンスがあると思いますし、私のブログでも告知させていただきます。

恒例イベント/東祖谷ジャーニーラン

ちなみに、イベント終了の翌日、何人かの選手のご要望で“ダヨンナル”にも行きました。 「どこでも案内しますよ」と言ったらダヨンナルが選ばれたためです。

しかしその道は既にカヤだらけ。道なき道を短パンで進み、足はカヤにやられて傷だらけ。

しかし、“慣れているから大丈夫”、“表面を少し切ってるだけだから大丈夫”。 心配する私をよそに意に介しません。

恐るべしウルトラマラソンの人たち。 楽しみを求める不屈の精神は、100km走った翌日でも全く衰えていませんでした。

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