紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)

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いきなり取っつきにくいタイトルですみません。 紅簾石片岩こうれんせきへんがん。 実は私が一番好きな石なんです。 紫色できれいです。

名前が難しいので取り上げるのを避けてきました。 が、最近意外なところでこの石を発見したのでちょっと書いてみたくなりました。

例えば、次の写真。 祖谷のかずら橋でお客様が何気なく積み上げたものです。 この中にも紅簾石片岩が混じっています。 右側上から6番目くらいの石と、右下に転がっている小さい石です。 淡い紫色のやつです。

祖谷の鉱物/紅簾石片岩

紅簾石片岩は元々はチャート、すなわちプランクトンなどの死骸が固まったものです。 マンガンを含んで紫色になります。

有名なものとしては埼玉は秩父のものがあります(詳細はこちら)。 紅簾石片岩好きの私はわざわざ見に行きました。 それが下の写真です。

秩父の鉱物/紅簾石片岩

秩父のものは私がこれまで見た紅簾石片岩で最大です。 なので、登ったり降りたり、立ったり座ったり、ポットホールを含め、暫く滞在して堪能させていただきました。

そして帰る際にもっとびっくり。 階段にも紅簾石片岩が使われていたのです。

秩父の鉱物/紅簾石片岩

さすが秩父! 祖谷の階段にはもっぱら泥質片岩が使われています。 秩父は紅簾石かぁ。 負けた!と思いました。

負けたというのは、秩父も祖谷も同じ三波川さんばがわと言う地質帯に属しています。 なのでどちらにも紅簾石片岩があるのですが、その存在感の大きさが違います。 そう感じました。

でも祖谷にもありました! 紅簾石片岩の階段です。 最近見つけました。

今井橋と言う橋に降りる部分です。 私たちがよく子供たちに川遊びをさせるところです。

どなたが敷いたか知りませんが、粋なことをします。 感動して何度も上ったり下りたりしました。

祖谷の鉱物/紅簾石片岩

粋と言うともう1か所。 たぶん殆どの人が気づいていないと思いますが、琵琶の滝への歩道にも敷かれています。

基本的に阿波の青石(緑色片岩)が使われていますが、中に1か所だけ紅簾石片岩が置かれています。 下の写真です。 わかりますか? まん中辺りです。

祖谷の鉱物/紅簾石片岩

粋ですね~。 こういうさり気ない遊び心、大好きです。

と言う感じで紅簾石片岩。 気を付けて見ていると色々なところで発見できます。

下の写真は90歳のお爺さんが一人暮らししている家の玄関前です。 ここにもちらほら見られます。 こういう風に楽しみながら生活できるようになりたいものです。

祖谷の鉱物/紅簾石片岩

以上、鉱物好きの方、祖谷に来られたら是非紅簾石片岩にも注目して探してみて欲しく思います。

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