お正月なのでお酒の話をします。 一杯やりながらでも楽しんでいただければと思います。
サラリーマン時代の終盤、私は伊丹市近くのオフィスに勤めていました。 伊丹と言えば清酒発祥の地。 近くに日本酒の美味しい店がたくさんありました。 お酒が好きな同僚もたくさんいました。 日本酒ソムリエの資格をもっている人すらいました。
そして、私たちは、いつの頃からか、新酒ができる頃に酒蔵巡りをするようになりました。 最初に行ったのは灘五郷。 神戸市から西宮市にかけての沿岸一帯に広がる酒蔵地帯です。 西郷・御影郷・魚崎郷・西宮郷・今津郷の5つからなります。
その日は冬にも拘わらずポカポカ陽気。 絶好の酒蔵巡り日和でした。 昼間の日光の下で絞りたての日本酒をいただく。 最高です!
マグロの解体ショーもありました。 脂が乗った捌きたてのトロ。 口に入れて新酒を注ぎ込みます。 芳醇な味と香りが口一杯に広がります。 円やかさでありながら涼やか。 絶妙です。 生きてて良かったぁ、と思います。
満足、満足。 そう思って吞み込みます。 すると、喉越しというのでしょか、何とも言えない豊満な味わいが喉から食道を流れ落ちます。 そして胃に到達すると、ジワァ~っと五臓六腑に沁みわたり始めます。 内臓も一緒に溶けていくようです。 幸せ~。 何とも言えない恍惚感。 もう死んでもいい、と思います。

と言うような体験をした私はその日以来日本酒の虜。 祖谷に戻っても四国の酒を楽しみます。 そして楽しいイベントの存在も知りました。 四国酒まつりです。
三好市、特にその中心となる池田町は四国の真ん中に位置します。 四国4県、どこからでもアクセス容易。 そんな地の利もあって、四国中の酒を集めて酒祭りが行われます。
しかも池田は昔からの酒どころ。 吉野川の伏流水を用いた酒作りが江戸時代から盛んでした。 ”四国” という冠を付けても誰も文句を言いません。

この酒まつりの楽しみは、何と言っても、四国中の酒が集まること。 「なんか愛媛の酒が一番うまいかも?”」とか、「いやいややっぱり酒は高知よ!」 とか、あっちこっちでにわか評論が始まります。 ここにいるのは酒好きばかり。 出会った時から仲間です。
町もお祭りムード一色。 お店はもちろん屋台も出ます。 この日ばかりは酔っ払いが町の主役。 灘五郷のようにスマートにはいきませんが、田舎ならではの温もりがここにはあります。 至らぬ点もご愛敬。 阿波池田独特の雰囲気が味わえます。
そしてツタハーン。 ”もう一人の蔦監督の話”でも紹介したゆるキャラです。 実在した人物がモチーフになっています。 たぶんそんな例は他にはありません。
万民から愛される性格、個性的な容姿、高い知名度。 これが三拍子揃った蔦さんだからこそなりえたものと思います。
見てください、この風貌。 ご本人があの世から舞い戻ったようです。
古い高校野球ファンなら誰もが知っている蔦監督。 ツーショットで写真に収めれば、一生酒の席で話題にできますよ。

以上、四国酒まつりのPRをしたので、来られる方のために、具体的な話も記載しておきます。
■開催案内、申し込み → こちらからどうぞ。 今年は2月21日(土)に行われます。
■地元の酒蔵
地元の酒蔵は3社です。当然、酒まつり当日は見学などもできます。3社の概略は以下の通りです。いずれも伝統と由緒ある蔵ばかりなんですよ。
中和商店:1802年創業 の老舗です。代表的な銘柄は”今小町”と言いますが、初代・中村和右衛門の妻「イマ」の名前に由来しているそうです。”小町”という修飾が似合うかわいい方だったのでしょうか。中和商店の建物(事務所・酒造蔵・仕込蔵・杜氏宿舎・煙突)は国登録有形文化財に指定されています。
三好菊酒造:1903年(明治36年)に馬宮家が創業しています。馬宮家はもともと赤穂出身の武士で蜂須賀小六と共に阿波に入国し、徳島県西部のこの池田に配置されて現在に至っています。300年になる武家門と武家屋敷でも有名です。代表的な銘柄も”三好菊”と言います。
芳水酒造:1913年に馬場家が創業しています。池田からは少し離れた井川町というところにあります。この地も昔は”刻み煙草”で有名でしたが、芳水酒造も前身は“たばこ製造”を家業としていました。代表的な銘柄も”芳水”と言います。
■ホテル・宿
池田町にはホテルや宿はそこそこありますが、急いで予約しないと取れないかも知れません。サイドバーメニューに、Yahoo!、楽天トラベル、じゃらんなどのサイトが表示されていると思うので、空きがあるかここから探してみてください。
■交通手段
こちらのサイトに祖谷までのアクセスを記載しています。だいたい阿波池田を経由するようになっていますので、それを参考にしていただければと思います。四国酒まつりは阿波池田で行われております。
■おすすめの銘柄
お酒の味はまだまだ素人ですが、私はどちらかと言うとフルーティー系が好みです。なので久礼とか亀泉とかを好んで呑みます。最近出合ったお酒で純と言うのもお奨めですが、残念ながらネットでは買えません。
※三好の酒については論評を避けておきます。お自分で吞み比べいただければと思います。
以上、四国酒まつり、是非お越しください。


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