私が思う移住の形態(仕事編、バージョン1)

祖谷の景色 移住の奨め
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過去の統計を見ると”移住の奨め”というカテゴリーの読者数が多いので、”移住”に関する記事を増やしていきたいと思います。

まずはそのネタ振りとして、どういう形態での移住がありえるか? ぼんやりとですが、私が考えていることを整理しておきます。 

移住するには、仕事の問題、住居の問題、教育の問題、慣れない秘境暮らしの問題、など課題が色々ありますが、まずは仕事を題材に書いてみます。

その場合、私が今考えている形態は下記の4通りです。 考え方は時間と共に変わると思いますので、とりあえずバージョン1としておきます。

■移住の形態1:自分で観光ビジネスをやる

桃源郷祖谷の山里カジヤ祖谷浪漫亭などの宿泊施設は、移住して来られた方が経営し、成功を収めています。 こんな感じで自らが宿泊施設を立ち上げるというのがまず第一の形態でしょうか。 東祖谷にはまだまだ宿泊施設が不足していますので、成功事例を参考に同様なビジネスを展開すれば成功の余地は高いと思います。

他には飲食店も結構不足しています。 ツアーガイドをやっていると、ここにカフェがあればとか、ここで食事ができたら、などと思う場所がなんしょか存在します。 ツアー客からも言われますし、ニーズがあることは確かだと思うので、今なら成功する可能性が高いと思われます。

他にも、リバースポーツと自然体験を売りにしたレジャービジネス、渓谷美を眼下に見下ろす傾斜地農業体験ビジネスなど、やる気があれば色々可能性があると思いますが、これらは新規チャレンジになるのでちょっと敷居が高いかも知れません。

元手や経験が不足している場合、いきなりは無理だと思いますので、まずは地元のホテルや飲食店で働きながら祖谷を理解し、少しずつ準備していくのがよいかな?と思います。今は祖谷も人手不足で、働き口は色々あります。

どうせどこかで働くなら、現在成功している場所で働きながら事業承継を目指すという手もあります。

祖谷には成功していながら後継者不在で閉鎖を余儀なくされている施設が増えつつあります。 事業承継は色々難しい面も多く、祖谷では尚更とは思いますが、それを乗り越えればニーズは担保されています。

落合集落の古民家

■移住の形態2:リモートで働く

リモートで仕事ができる人ならば、居住先には自由度があります。祖谷もその選択肢の一つとしていかがですか?

アクセスの悪さ、生活の不便さと言うハンディキャップはありますが、田舎が好きな人、便利さにそれほど価値を置いていない人、なんとなく都会に住んでいる人、そんな人にはデメリットを越えて余りあるメリットが祖谷にはあるかも知れません。

大自然の中で仕事をしている自分をイメージしてみてください。

ふいに流れ込んでくるフィトンチッドいっぱいの涼風、周囲一杯にこだまする小鳥たちのさえずり、眼下に迫る渓谷美とエメラルドグリーンの川、対岸に連なる緑の山々と立ちのぼる霧。。。

ふと一息ついた時、このような自然が、ある時は耳から、ある時は目から、ある時は肌を通してしみ込んできて、私たちの心と体を潤します。 そんな至福の時間が一日に何度も訪れます。

休みの日も同様です。 渋滞を避けるべく未明から車を走らせる必要はありません。 帰りの渋滞に頭を悩ませる必要もありません。 休息日のはずが逆に疲れがまるなどということもありません。

祖谷は一歩外に出れば自然だらけ。 視線をあげれば西日本トップクラスの名だたる山々の稜線が ”おいで、おいで” と手招きしています。 よりどりみどりです。

川も同様です。 エメラルドが解け込んだような魅惑の透明色。 揺れる水面がキラキラとあなたを魅了します。 見てて飽きません。 癒されます。 そこにいるだけで、みずみずしい力が心と体に宿っていきます。

あなたがリモートワーカーで、都会の殺伐とした日常にうんざりしているなら、祖谷を移住先の一つとして考えるのもよいのではないでしょうか。

(私の家の下の川)

■移住の形態3:逃げ場として活用する

祖谷と言えば落人の里。 それは昔に限ったことではありません。

例えば、お子さんの生活環境を変えたいとか、自分自身が都会の生活に煮詰まってしまってるとか、そういう人たちの逃げ場としての活用もあるかな?と思っています。

先ほども書きましたが、今は祖谷も人手不足。 ホテルや飲食店、公共施設、土木など、働き口なら何とかなります。

働きながらこの地で暮らし、毎日大自然を眺めていたら気持ちも晴れて来るというもの。 心の傷も癒されていくことでしょう。 屈託のない地元の人たちの笑顔も皆さんの元気を取り戻す原動力になるに違いありません。

そしてこの地で自分を取り戻し、その後は再び町に戻って戦うもよし、祖谷に残って更なる心の安らぎを追求するもよし。 そんな感じで、一時的な逃げ場として祖谷を位置づけるのもありかな?と思っています。

いろり

■移住の形態4:余生を送る先として選ぶ

人生100年時代。 家のローンと子育ても終わり、退職を迎えてもまだ有り余る時間が残っています。 そんな第2の人生に祖谷を選び、これまで培った知識や経験・スキルを活用して社会的課題に取り組む、と言うのはいかがですか? 

祖谷の課題は”限界集落からの脱却”です。 それは祖谷に限ったことではありません。 日本中、いや世界中で起こっている大きな社会問題の一つです。

対して祖谷は、他に類を見ない渓谷美があり、そこに根差した独特の暮らしや農法、食文化があり、平家落人伝説などの歴史もあって、リバースポーツも盛んです。 そして何より日本ジオパークに指定されるほどのジオストーリーがあります。

ここが活性化できずにどこができるか? と言うくらいのポテンシャルを秘めています(と思っています)。 限界集落問題解決の草分け的存在になり得るとさえ思っています。

問題が大きいので解決はなかなか難しいと思いますし、そもそもお持ちの知識・経験・スキルが周りから認知されるのに時間もかかります。 順風満帆とはいかないとは思いますが、限界集落の打破に意義を感じていただける方なら、充実した日々をお送りいただけること間違いないでは?と思います。

本格的に移住となると難しいと思いますので、私のように二拠点生活を選び、いわゆるアクティブシニア時代の過ごし方の一つとしてご検討いただくのがよいと思います。

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