私の朝は多忙です。 車庫上に行って祖谷の朝を楽しまないといけません。 野鳥とも戯れないといけません。 そして日が昇り、日差しが強くなったら退散します。
しかし、私の朝はこれだけでは終わりません。 朝食の後、今度は窓から外を見ながら歯を磨きます。
我が家自慢の窓からの風景。 ここでも癒しが待っています。 ある時はきれいな風景だったり、ある時は窓の外で起こる出来事だったり。
発見もあります。 みよしジオガイドの会のメンバーでもある私は、景色を見る時も知らず知らずジオ目線が入ります。
そして我が家の窓からの景色。 その景観美は結構ジオ由来だったりします。
と言うことで、本日はジオ目線で観た窓からの景色について書いてみたいと思います。
※ジオとは大地の成り立ちや地質・地形のことを指し、その地特有の景観、生態系、文化などを生み出す礎となるものです。

窓からの春の風景です。 新緑が大変きれいです。

秋です。 紅葉も楽しむことができます。

冬です。 雪景色もきれいです。
なぜこんなにきれいかと言うと、それは崖だからです。 崖には人の手が入りません。 入りようがありません。 なのでありのままの自然が残ります。 だから大変きれいです。 それはこちらに書いた通りです。

崖は岩盤でできています。 なので落石もあります。 上の写真の通りです。
落石は岩盤の崩落によります。 垂直に割れて落ちます。 なので崖はいつまでたっても崖のままです。 だからいつまで経っても人の手が入らず、自然美が維持されます。
落石があるとどうなるか?
淵ができます。 落石で進路をふさがれた川が急流となって川底の砂を削るからです。
そして削られた砂はその下流側に溜まって瀬を作ります。 これが淵と瀬の形成メカニズムです。
参考までに動画を添えておきます。 川の近くまで行って撮ってきました。 瀬と淵と岩の関係がわかると思います。
このように、祖谷では、崖が落石を引き起こし、淵と瀬を作り、崖の自然美と、淵と瀬の渓流美が調和します。 祖谷の特徴的な景観です。

少し引いて撮影するとこんな感じです。 川の色が透明感のある淡い青緑色をしています。 心が洗われるような美しさです。
一方、点在する大きめの石は水の中では茶色です。 藻が生えているためです。
つまり動かない石には藻が生え、激流に翻弄される小石には藻が生えません。
そして藻が生えない青緑色の小石はこのように浅瀬でも川の色を淡い青緑色に染めます。
祖谷にはこのような色をした石がたくさん分布しているため川はこのような色合いになるものと思われます。

洪水の様子です。 小石が容易に洗い流されることがよくわかります。
加えて水の色が濁っています。 水が濁ると言うことは、山の土が削られていると言うことです。 こうして有機物やミネラルたっぷりの山の成分が海まで運ばれ、プランクトンの栄養となります。 それを魚が食べ、その魚を我々が食べる。 壮大な生態系の連鎖の始まりです。
海まで流れた水も蒸発して雲となり、雨を降らせて、山の動植物の恵みとなります。 そしてそんな生命が土に返り、栄養となってまた海まで運ばれます。 ここにも大きな生態系の循環があります。
明朝、台風7号が四国に最も近づくそうです。 そんな前日の朝、歯を磨きながら既に荒れ狂っている川を見て、そんなことばかり考えている私は少し変わり者でしょうか。


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