スマホなくても結構楽しい!

川遊び 移住の奨め
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昔から不思議に思っていることがあります。

例えば学生時代。 私は横浜で暮らしていました。 東京に寄ってから帰省しようとした日のこと。 山手線で私はイライラ。 5分経っても電車が来ないのです。

3~5分間隔で走る山手線。 遅くても3分程度で電車が来るイメージでした。 それが5分経っても来ないのです。 「こんな日に限って」とイライラします。

そして同じ日の午後、私は阿波池田駅で列車を降りました。 ここから祖谷行きのバスに乗り換えるのです。 そしてドキドキしながらバス停へ。 祖谷行きのバスは当時2時間に1本でした。 さて待ち時間はいくらと出るか? くじを引くような心持ちです。

20分でした。 ラッキー! 私は喜びます。 1時間以上待つことを想定していたからです。

そして同時に思います。 同じ日の午前。 5分でイライラしていた私は何だったのでしょう?

山手線のイラスト

別の話をします。

いま私は祖谷で94歳の母親と二人で暮らしています。 母の食事は私が作っています。 

「すまんのぉや」と気の毒がる母。 「飯作るのたいそうないん?(ご飯作るのを面倒ではないか?)」とも聞かれます。 しかし面倒ではありません。

母は週2回デイサービスに通います。 そんな時、お昼は私一人です。 母のために食事を作る必要はありません。

しかし自分が何かを食べる必要があります。 自分用に昼食を作ります。 それも特に面倒と感じたことはありません。

何やらそういう前提に立っていれば、人間特に苦痛にはならないようです。

山菜料理

薄々思い始めます。 どうも環境に合わせて人間の心持ちは変わるようです。

そう言えば、仕事でよくアメリカに行っていたあの頃、やはり不思議に思うことがありました。 ホテルでたまたま朝出会った見知らぬ日本人が皆 ”Good Morning!” と挨拶してくるのです。

日本ではありえません。 「おはようございます」と知らない人に声をかけ、何度いぶかし気に見られたことかわかりません。

と言うようなことを不思議に思っていた私は調べてみました。 ”環境 心理” と打ってググったのです。

すると、やっぱり、ありました。 環境心理学なる学術分野です。 詳細は知りません。 たぶん環境の違いによって人の心理がどのように変わるかを研究しているのだと思います。 置かれている環境で人が変わることは間違いなさそうです。

自然林の風景

そう考えると大変心配なことがあります。 デジタルネイティブ、すなわち生まれた時からデジタルの世界で育つ世代です。

物心がついたらゲーム、少し大きくなったらSNS、学校の宿題はAI… 実に危うげな環境の中で成長します。

このような環境で育った子供たちはどんな大人になるのでしょう? 自然に癒される経験を持たないまま育つのでしょうか? そういう人たちでも自然に対して価値を感じるようになるのでしょうか? 不安です。

これも調べてみました。 やはり不安は的中。 自然欠乏症と言うのだそうです。 自然に触れる機会が減ることで、心理・身体・社会的健康に影響を及ぼすことがあるようです。

カルシウム不足、ビタミン不足、親の愛情不足。。。 色んな類似語が脳裏をよぎります。 これは看過できないことと改めて認識します。

対策も具体的に取られ始めたようです。

オーストラリアでは昨年12月から16歳未満のSNSが全面禁止となりました。 フランスでも今年の1月に15歳未満のSNS禁止法案が国民議会で可決されています。 EU全体としても子どものSNS利用を制限する規制案が今秋にも明らかになるそうです。

今やSNSは、未成年者が酒やたばこを摂取するのと同じレベルで問題視され始めてると言うことです。

これも環境のなせるわざ。 鷹揚な日本にいると、そのような問題意識をあまり感じません。 世界の大半が動き出してから日本も重い腰をあげるのでしょうか。

これは大変愁うべきことですが祖谷のような場所にとっては追い風になるかも知れません。 なぜなら、これからは祖谷のような所が貴重な存在として益々クローズアップされる可能性があるからです。

そしてそのために今我々が行うべきことは、そんな祖谷の本当の価値を損なうことなく大切に守っていくことかと思います。 そのようなことを改めて考える今日この頃の私でした。

そう言えば、うちに修学旅行に来た大阪の中学生が言っていました。 「スマホなくても結構楽しい」。 嬉しいような悲しいような。 何やら複雑な気持ちになりました。

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