脱炭素の話

自然林 移住の奨め
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以前、”私たちの市長さんの話” でCO2排出権利用の話をしました。 ”それ何?” とおっしゃった方がいるので、今回は排出権の話をしてみたいと思います。

この話は私が現役の会社員だった頃からありました。 ビジネスをやる上で避けては通れない新たな問題として結構危機感を持って取り組んでいました。 しかし日本人の場合(私がいた会社の場合)、”これに対応しないと欧州に物が売れなくなるから” と言う消極的な動機による人が殆どだったように記憶しています。

その際の脱炭素に対する取り組みとはどういうものか? CO2を排出する製品を作らないこと、製品製造工程でCO2を出さないことは当然として、購入する部品についても追跡調査が必要でした。 購入部品の製造過程で温暖化ガス対策が不十分なものがあれば是正するためです。 当然、その部品に使用されている更に小さな部品についても追っかけ調査が必要でした。

当時の欧州は(今もそうだと思いますが)、標準化と言って、世界の規範を作り、先頭を走ることによって、主導権を握ろうと言う戦略に出ていました。 脱炭素の話もその一環と言えますが、その一方でCO2の排出を減らさなければやばい!と言う危機感を強く持っていることも確かだと思います。 このままでは地球が危ない!、と言う事実がある限り、CO2排出(と言うか温暖化ガス排出)が今後更に大きく規制されていくことは間違いないことと思います。

そんな中で、注目されているのがCO2排出権売買です。 日本でもこの4月から法制化されたようです(詳細はこちら)。

日本は温暖化ガス排出量を2035年度までに60%削減(2013年度比)する目標を掲げています。 これを達成するために、各企業に「排出枠」を課し、超過した場合は超過分だけどこかよそから枠を買い取って相殺することが義務付けられるそうです。 CO2排出権がビジネスになるということです。

これに目を付けたのが我らが市長。 三好市はその大半が山。 目標を達成できなかった企業からは絶好の交渉相手と映るに違いありません。 いや、たぶん、既に、私たちの知らないところで青田買いが始まっているかも知れません。

今年始まったCO2排出権売買。 26年度は準備期間で本格的な取引は27年秋頃だそうです。 年10万トン以上を排出する企業は参加が義務づけられるそうで、電力や製鉄、石油、自動車、化学など大手300~400社が対象となるとか。 そしてこれら企業で国内排出量の6割近くを占めるそうです。

現在、三好市の取り組みがどこまで進んでいるか、その詳細は存じ上げませんが、上手にこの仕組みに乗っかって、市の財政を豊かにしてほしいと思っています。

この話、他人事のように思っていてはいけません。 チャレンジ精神旺盛なあなた。 個人にとっても大きなビジネスチャンスかも知れません。

例えば、現在は ”完伐” と言って、区画の木を全て伐採する林業が主流です。これに対していま自伐型林業なるものが注目されつつあるようです。

完伐は切り出し作業だけを考えれば効率的で経済性が高いです。 しかし一度完伐されたその区画は次の商売まで40年待たなければなりません。 そして40年後、何とか採算が取れるレベルまで木が成長したらまたばっさり。 40年に一度、少しばかりの臨時収入が入る程度の話になります。 これでは生活はできません。

しかも完伐された跡地は大変痛々しい。 土を締めてくれる木の根が無くなり、ブルドーザで力まかせに作られた作業道は大地の呼吸を不自然な形で止めます。 いつ地すべりが起こっても不思議ではないように見えるそのやり方は、昭和チックでたいへん前近代的な伐採方法に映ります。

対して自伐型林業と言うのは、完伐でなくて”間伐”、すなわち間を間引くように伐採する方法を言います。

やみくもに間引く訳ではありません。 この木は残す、この木は残さない。 そんな感じで計画的に進めます。 残しておいて高く売る木と、今売る木を選別することで、山としての資産価値を高めていくのです。

この方法だと山は死にません。 継続して売り上げが上げられるので生活の糧にもできます。 ただし、こじんまりとした経営しかできません。 自伐型と言う呼び方はそんな意味合いです。 40年に一度の薄利多売はくりたばいから、定常的な厚利少売こうりしょうばいにシフトしていくのです。

この方法ならば、自然はいつも自然のまま。 大儲けと言う訳には行きませんが、堅実な収入と社会的意義を求める人には向いています。 更にCO2排出権取引が当たり前の時代になったら、打ち出の小槌に変貌する可能性も秘めています。 

と言うことで、山だらけの三好市。 CO2排出権取引と自伐型林業と言う2つの大きなトレンドが追い風ではないかと思います。 冬は林業、他のシーズンは観光業、と言うようにマルチで取り組めばスモールスタートも可能かも。 興味のある方は是非ご検討を!

ちなみにですが、自伐型林業の詳細についてはこちらの本の第2章に詳しく書かれています。 またこちらこちらの動画をご覧頂ければ作業イメージも掴めると思います。

自伐型林業は自然林も大いなる対象となりますが、その辺りも含めて一から林業を学びたい人には林業アカデミーも用意されています。 ここに通えば、三好市内の林業関係者との人脈ができるばかりか、就業についてのサポートもしてもらえます。

そして最後に、自伐型林業を私に教えてくださったのはこちらのお方です。是非応援してください。

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