まだあります、平家落人伝説:地福寺

観光スポット
当サイトには広告が含まれています。

これまで祖谷における平家の落人伝説について色々紹介してきましたが、実はまだ一つ大物を残しています。 地福寺です。 本日はその地福寺じふくじについて紹介します。

地福寺の石碑

地福寺は井川町東井内いのうちという場所にあります。 同じ三好市ですが、私の家からは車で1時間半ほどかかります。

しかしここが私の家の菩提寺です。 私の周りの家も殆どがここを菩提寺としています。

更に言うと、かつて平家の落人が支配していた阿佐名あさみょうに属する12集落は原則としてすべての家が地福寺を菩提寺としています(後に領域外から引っ越してきた家庭を除く)。

もっと近くにたくさん寺があるのに、です。

と言うのは、落人の長である国盛(教経)さんが、一族郎党全てここを菩提寺とするよう命じたのです。

実は平家の落人たちはいきなり祖谷に入って来た訳ではありません。 その途中で、井内村にあるこの寺で1か月半ほどお世話になったと言われています。

しかしまだ山浅い井内村。 落人たちにとっては安住の地にはならなかったようです。

暫くここに逗留したものの、再び峠を越えて小祖谷おいやと呼ばれる集落に入り、更に寒峰かんぽう(と言う山)の中腹を踏み分けて東祖谷(大枝集落)に着いたと言われています(詳細はこちら)。

しかし、地福寺に大変な恩義を感じた国盛さん。 この寺の檀家となって後世まで厚くお護りするよう指示を出します。 それが阿佐名、すなわち平家落人の管轄下にあった集落が皆この寺を菩提寺としている理由です。 

地福寺に伝わる平家の赤旗

ちなみにですが、国盛さんは地福寺を発つ際、せめてものお礼にと大小二流の赤旗も寄贈しています。その旗は上の写真に示した通りです(3年前の安徳天皇法要に参加して撮影)。 

東祖谷歴史民俗資料館に展示されている平家屋敷阿佐家のものと形や文様が酷似しているものの少し色合いは違っています。 保管条件の違いでしょうか。 歴史の重みを感じます。

以上、簡単ですが、地福寺の紹介でした。 歴史好き、平家落人好きの皆さんなら外すことのできないスポットと思います。 是非訪問し、840年前の世界に思いを馳せていただければと思います。

なお、この寺の御本尊は大日如来で、その坐像は徳島県の有形文化財に指定されています。 また地福寺大般若経ダイハンニャキョウ 附唐櫃三合ツケタリカラビツサンゴウなる古文書も所有されており、これも県の有形文化財に指定されています。

以上、ここで記載した平家落人伝説は、森本徳先生著、祖谷観光開発有限会社発行の ”祖谷の語りべ” をもとにしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました