今さらですが、自己紹介をします。
と言うのは、祖谷に戻って約4年。 地域活性化に向けた方向性が自分なりに見えてきました。
これを受けて、今後、活性化活動に関する投稿が増えていくと思います。 そしてできれば、そんな活動に関わってくれる読者が増えてくれたらいいなぁとも思っています。
しかし、まだちゃんと自己紹介したことがありません。 どこの誰べえかわからない人に、こんなのどうですか? などと言われても説得力がありません。
と言うことで、ここら辺りでちゃんと自己紹介してみることにしました。
自己紹介の記事を作成するに当たり、まずは自己プロフィールを作成しました。 こちらに掲載しましたので良かったらご覧ください。 一気に距離を近づけたく、結構さらけ出して書いています。
具体的な話はそちらを参照いただくとして、ここではその内容を補足する形で抽象的な話をします。 スーパーエンジニアとハイパーエンジニアと言う話です。

私はエンジニアでした。 エンジニアとはものづくりをする人のことです。
日本はドイツと並ぶ ”ものづくり大国” で、その屋台骨を背負っているのがエンジニアです。 半導体とかLSI(大規模集積回路)と言った言葉は耳にしたことがあると思います。 私はその半導体、中でもLSIを開発・設計するエンジニアでした。
LSIとは、皆さんがお使いのスマホやテレビなど、あらゆるものに使われている電子部品です。 筐体を開けると上のイラストのような黒い物体がたくさん入っています。 それのことです。
例えばスマホ。 通話したり、写真を撮ったり、音楽を聴いたり。 いったいどういう仕組みでそんなことができるのだろう? 不思議に思いませんか? その不思議なことをやっているのがLSIです。
詳細説明は避けますが、そんな魔法のようなものであるが故に、国を挙げて激しい競争劇が繰り広げられています。 それは私の頃からそうでした。
特に半導体は値崩れが激しいため、創業者利益と言って、如何に他社や他国に先んじて製品を出すかが非常に重要でした。
そのために ”飲まず食わず夜も寝ず” みたいな仕事の進め方をしていました。
が、当然一番大事なのは知力な訳で、疲れた体と脳みそに鞭打って、アイデア出しに精を出す日々を送っていました。

そんな中で代表的な成功者とされていたのがマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏です。 ”変革のリーダー” と呼ばれ、製品価値を根こそぎ変える彼のようなエンジニア像が求められるようになりました。
すなわち、しっかりとしたビジョンを持ち、率先して矢面に立ち、卓越した頭脳と底知れぬパワーで皆を牽引する。 そんな人材を目指しなさいという感じです。 そしてそのような技術者はスーパーエンジニアと呼ばれました。
私も一時はそのような考えにかぶれました。 が、だんだんとスーパーエンジニア一辺倒の考え方に違和感を抱き始めます。 世界の進歩は一部の優秀な人たちだけによって作り出されるかのような考え方や物言いをする人たちに疑問を抱き始めたのです。
もちろんそれは事実ではあるのですが、それが全てではないだろう? そういう疑問が湧いてきた訳です。

この疑問を契機に私は左のようなモデルを意識するようになりました。
左側の円錐が変革のリーダーシップをイメージしたものです。 リーダーを中心に突出した成果が出ます。
対して私は右のような円柱形もあり得るのではないかと思うようになりました。 幅広くみんなで全体を底上げしていくイメージです。
変革のリーダーシップほど高みには達しませんが、体積はこちらの方が大きくなるかも知れません。 そして体積を成果の度合いとするならば、こちらのアプローチも捨てたものではない! そう思い始めます。
調べてみたところ、このようなアプローチはハイパーエンジニアリグと言うようでした。 そして、変革のリーダーになれる能力もそのつもりもない私は、全体の底上げを目指すハイパーエンジニアに興味を抱き始めます。 そしてそのような活動に力を入れ始めます。
しかし会社は金を稼いでなんぼの世界。 遠い先に理想を掲げ、時間をかけて全体を底上げしましょうなどと言う悠長な話は通りません。 いつしか私は宇宙人とか変人とか自由人とか呼ばれ始め、少し悶々とした日々を送ることになります。

が、時代は更に変わります。 次なるリーダーシップ像が生まれました。 ファシリテーション型リーダーシップと呼ばれるものです。
ファシリテーション? 会議の司会者の言い換え? そのように誤解されがちですが、本来の意味は違います。
人の潜在的な能力や願望を引き出し、意欲をもって活動できる目標へとガイドし、更にその実現に向けて寄り添う、そんな一連の行為が本来の意味のファシリテーションだと思っています。
そしてそれができる専門的な知識やスキルを備えた人をファシリテーション型リーダー、もしくはファシリテーターと呼びます。

ファシリテーションとの出会いは衝撃でした。 ハイパーエンジニアなどと言って漠然と考えていたもやもやが一気に晴れます。 ぼんやりとしていた絵が突然鮮明な絵に変化したのです。 そして私は早速そのスキルの修得に当たります。
折しもその頃、AIが台頭し始め、この波に乗る事が企業としての必須の要件となりました。
そこで、その当時、社内人材育成部門に所属していた私は、AIのビジネス活用を考える提案型技術者育成講座群と言うのを立ち上げました。 そしてこれら講座群の核としてファシリテーションを用いることにしたのです。
幸い、これら講座群は会社の重要な人材育成施策の一つと位置付けられ、様々な専門家の協力を仰ぐことができるようになりました。
結果、三菱電機全社を巻き込む大きな教育施策に成長し、私は私でファシリテーションスキル活用に対する一定の目途を得るに至りました。 加えてビジネススキルにも詳しくなるという一石二鳥の恩恵を受けることになりました。

こうしてこの仕事を5年やった私は明確な手ごたえを獲得します。
大きく伸びる人が出てきたり、思いもよらぬアイデアが創出されたり、ネットや書籍で書かれている通りの想定外の成果をいろいろ体験しました。 そして何よりも、受講者と私が強い絆で結ばれるようになったのです。
これはいける! 将来は祖谷に戻って恩返し。 そう思っていた私は、このスキルを地域活性化の武器にしようと考え始めます。
地域活性化は特定の人が特定の分野で頑張るだけではいけません。 多様な人が多様な分野で立ち上がり、同じベクトルに向かって連携する。 そんなフォーメーションが必要です。
そのためには集団をまとめる求心力が必要ですが、たぶんそこは ”祖谷が好き”、”祖谷のために何かやりたい”、そういう気持ちが繋いでくれると信じます。
問題は手段です。 目指すところは同じでも、手段が異なると協力関係が成立しません。 どうするか?
そこにファシリテーションが登場するのです。
異なる手段、異なる考え方、そんな互いを認め合い、受け入れ合うのがファシリテーションの神髄。 一見難題に見えるこれら違いをプラスに変え、更なる相乗効果で大きな力に変えることができます。
そんなこんなで、目指すは地域おこしファシリテーター! いつしか私はそのように考えるようになりました。

と言うことで、そのような思いを胸に、4年前に祖谷に戻ってきました。
しかしいきなりファシリなどと喚いてもただの変人に逆戻り。 とりあえず思いは胸にしまい、まずは一人でも多くの人と繋がるべく様々な活動に参加してきました。
人と会い、考えを聞き、どんな旗印があれば皆の力が結集できるか? そんなことを考えながら過ごしてきた訳です。
そして取り巻く環境もだいたい把握でき、地域活性化の方向性もだいぶん見えてきました。
と言うことで、”LINEグループ活彩祖谷村”を立ち上げたり、突然自己紹介を始めたり、次のステップに向けて少し新たなアクションを起こすことにした訳です。
今後、どのような方向に流れていくか定かではありませんが、何やら面白そうだぞ!などと万が一思った方がいらっしゃったら、お問合せ欄からお気軽にコンタクトください。
この記事を機に、まだ見ぬ様々な皆様と繋がりが持てることをご期待申し上げております。
2026年5月吉日
PS:ファシリテーションはバリエーションが多くて一概にこの本がよいとは言えませんが、まずは全体像を知りたいという場合は、こちらの本がよく整理されていてお奨めです。興味のある方は是非ご一読を。

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