ユーラシア旅行社のローカルガイドをしました

初夏のシンボル”ウツギ” 祖谷の観光
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以前、祖谷の春を告げる花として ”ミツバツツジ” を紹介しました。

そして今は初夏。 初夏と言えば ”ウツギ” です。 英語名をsnow-flowerと言います。 まさに雪のように真っ白い花が祖谷のあちこちで咲き誇っています。

そんなさわやかな初夏の祖谷。 今年もユーラシア旅行社さんがやって来ました。 5月23日(土)のことです。 そして私がローカルガイドを務めさせていただきました。 

と言うことで、本日はユーラシアさんとの楽しい6時間をお届けしたいと思います。

初夏の祖谷

コースは、祖谷渓(ひの字渓谷小便小僧)、落合集落展望所かかしの里奥祖谷二重かずら橋、そしてつづき商店で昼食の後、祖谷のかずら橋琵琶の滝、という ”祖谷の観光スポット(入門編)” に記載している有名どころばかりです。

ツアーのお客様は19名。 北海道から参加されたご夫婦、東京生まれ東京育ちの3代目さん、88歳の元気なおじいさん。。。 今年も個性豊かな面々が揃いました。 宿泊先の ”秘境の湯” から小型バスに乗り換えて出発します。

運転手は地元かずら橋タクシーのNさん。 大変なおしゃべりです。 私のガイドに横から色々チャチャを入れてきます。 この人が入るとまるで昭和の慰安旅行。 そんなツアーの始まりです。

山霧にむせぶひの字渓谷

最初の訪問地は祖谷渓。 ひの字渓谷小便小僧を目指します。

この日は小雨。 丁度いい塩梅あんばいに山霧がかかります。 これはこれで貴重な光景。 今日のお客様方はラッキーです。

が、皆さんが喜ばれたのはむしろその道中。

眼下に迫る深さ200m近い渓谷は、車高の高いバスからは結構な迫力です。 ガードレールが見えず、奈落の底がすぐ目の前。 ワァワァキャーキャー、私の話など聞いてくれません。 

そこにN運転手があおります。 「ほらここ、ほらここ」とか、「下見て、下見て」とか、わざわざ川側に車体を寄せて走り抜けます。 美味しいところを全部Nさんに持っていかれます。

断崖絶壁に立つ小便小僧

祖谷渓の次は落合集落展望所。 移動だけで40分程かかります。

でもここで退屈させないのが腕の見せ所。 基本的にはこちらで記載したうんちくを語るのですが、それだけでは芸がありません。 お客様の好みに合わせてナマの祖谷を堪能いただきます。

今回は、傾斜地集落、渓谷、平家落人をキーワードに集まった方々。 まずは ”祖谷はなぜ「いや」と言うか?” という鉄板ネタから始め、平家落人伝説とその信憑性について話を広げます。

特に演出はいりません。 行けども行けども続く山と渓谷。 車窓を流れる平家ゆかりの場所と地名。 お客様もだんだんと前にのめり、私の口も滑らかに回り始めます。

落合集落全景

そうこうしているうちに落合集落展望所に到着です。 集落の説明は既にバスで済ませています。 ここではゆっくりと眺めを楽しんで頂きます。

ここの景色は夜の星空と同じ。 眺めれば眺めるほど色んなものが見え始めます。 あれは何?、これはなぜ? 様々な質問に繋がります。

そしてその答えは祖谷の暮らしや文化に繋がるものばかり。 的を射た質問にお客様ご自身が悦に浸ります。 ここはそんな楽しみ方ができる展望所なのです。

かかしの里

次はこちら、かかしの里です。 ポイントはここを作った綾野月美さんの純粋な思いでしょうか。

綾野さんは、観光地を目指していた訳ではありませんし、お金儲けをしたかった訳でもありません。 ましてや有名になりたいなどと毛の先ほども思っていません。

故郷をかかしで賑やかにしたい。 昔の賑わいを取り返したい。 今も昔もあるのはそんな一途な思いだけ。

それが350体のかかしに繋がりました。 そして結果的に有名な観光地になりました。 ここに来るために日本を訪れる外国人さえいるほどです。

ここで見て頂きたいのはそのような道程。 ここまで来るのにどのような道のりを辿ったことでしょう。 一途でなければ到底実現できません。 

今回もそのような視点でかかしの里を案内させて頂きました。

奥祖谷二重かずら橋

すっかり打ち解けてきた私たち。 奥祖谷二重かずら橋に着く頃にはお客様もリラックス。 思い思いにかずら橋を楽しまれます。

他の人たちと逆の順路で回るお客様、何度も渡るお客様、橋はそっちのけで花をでるお客様、川原で水切りに夢中のお客様。。。

ここでは何をするも自由。 自然の楽しみ方は多様です。 そして大自然は人を子供に変えるのでしょうか。 皆さん自由奔放にご自分たちの時間を過ごされておりました。

祖谷の信号

次の目的地はつづき商店。昼食の場所です。

だいぶん祖谷に詳しくなられたお客様。 復路では生活・文化や歴史など、少し突っ込んだ話をさせていただきます。

例えば食文化の詳細。 例えば現金収入の具体策。 例えば野生動物との格闘。 視界に入るものを手掛かりに、お客様の興味に合わせて、祖谷の暮らしを深掘りしていきます。

が、再び割って入るドライバーのNさん。 ここでもおいしい所をさらっていきます。 両側1車線の狭い道。 しょっちゅう対向車が突っ込んでくるのです。 

「おいおい、待っとれよ~!」とか、「なんで突っ込んで来るんじゃ~」とか、大きな声で叫びます。 「なになに、何事?」、聞き耳を立てるお客様。

すると更に畳みかけます。 「そっちがバックじゃろ~」、「そこに入ったらえぇじゃろう~」。 お客様はハラハラドキドキ。 固唾を飲んで見守ります。 もはや私の話など耳に入りません。

そして、モタモタする”わ”ナンバーの対向車(レンタカー)を尻目に、頃合いを見計らっていつものセリフ。 「しゃあ~ないのぉ~、こっちがバックしてやるかぁ」。

慣れた操作で広い場所までバックして上手に対向車をやり過ごします。 お客様からは安堵の声と拍手喝采! またしてもバスの中はNさんの独壇場と化します。

つづき商店

つづき商店では、打ちたてのそば、穫れたての山菜が待っています。 ヤツマタ(シコクビエ)やコキビを混ぜた雑穀ご飯も楽しめます。

しかしここでは何と言っても歌合戦。 店のオーナーが自慢の喉で祖谷の民謡を披露します。 対してお客様も地元の歌で対抗。 この日は”東京音頭”でした。 勇気あるお客様が「では私が」と名乗り出ます。

誰もが知ってる東京音頭。 みんなで大合唱して盛り上がります。 すると今度はオーナーさん、”祖谷甚句” でお返しします。

これは刺激的なXXX(書けません)の歌。 サビでは皆で「来なえ~、毎晩」と手振りさせられます。恥ずかしさからか、やった後はどよめきとも悲鳴ともつかない歓喜の声があがります。

新緑の祖谷のかずら橋

最後は ”祖谷のかずら橋” と ”琵琶の滝” です。

奥祖谷二重かずら橋が自然を楽しむ所なら、こちらは文化との関わりを楽しむところ。 三好ジオパークのカルチュラルサイトにも指定されています。

そこでいつもクイズに答えてもらいながら暮らしとの関係を深掘りしていただいています。

そして最後はいつもの鉄板クイズ。 答えを聞くと誰もが「えぇ~!」と驚きます。

今回も建築系出身らしきお客様が果敢に挑戦。しかし解明には至らず降参します。

そして私の回答。 「絶対にえぇ~!と言わないでくださいね」と前置きしたにも関わらず、ほぼ全員が声を揃えて「えぇ~!」。 そしてすぐさま、爆笑の渦に変わります。 この日も大成功!

一番ご満悦だったなのは添乗員さん。 わざわざ私のところまでやって来て、「盛り上がりましたね!」と囁いて去って行きました。

かずら橋夢舞台

この場所では買い物も楽しんでいただきます。 ”かずら橋夢舞台” という大きなお土産屋さんがあるのです。 

買い物のかたわら、待機している私を見つけたお客様が思い思いに話しかけて来られます。 ここはすごいところですねとか、待望のかずら橋が渡れて幸せだったとか。 お別れに向けて少しずつ心を整理していく時間です。

そしてとうとうお別れのとき。 皆さん、大型バスに乗り換えて、手を振りながら次の目的地”大歩危峡”に向かって行きます。

お別れは見送る方が寂しいもの。 私もバスが見えなくなるまで手を振って名残りを惜しみます。

大歩危遊覧船

以上、ユーラシア旅行社のツアーのご紹介でした。

こんな感じでやっております。 もしよかったらお申込みください。 こちらをクリックして日程が表示されたら次の募集の開始です。 私も頻繁に日程確認し、表示され次第、その日を空けて待つようにしています。 

ちなみにですが、私のガイドデビューもユーラシアさんのこのツアーです。 なので思い入れもひとしおです。 そしていつの日か、「ブログ見てます」と言うお客様とご対面できることを夢見ています。

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